Museとは?

加藤一郎さん作、テキストベースのMIDIシーケンサ(?)ソフトです。無料で公開されています。公式はこちら
シーケンサ・・・と言うより、機能的にはコンパイラみたいなものかもしれません。なんて呼べばいいんでしょう?音楽ソフト?では曖昧過ぎるし。

テキストベースなので、使い慣れたテキストエディタさえあればいつでもどこでも快適に作業ができます。
これが私がこのソフトウェアを使い続ける最大の特徴で、GUIは使いづらいと感じることが多いので(マウスもすぐだめになるし)
いまだに開発が続けられているMuseには大変助けられています。
慣れればMIDIキーボードのステップ入力より速く楽譜が書けます。なにせパソコンのキーボードのほうがボタン数が多いですしね!

私がMuseを使い始めたのは、実に10年以上も前になります。ちょうど「児童」を卒業して「生徒」になった頃です。
そのころから見た目も文法もほとんど変わらないMuseってソフトはすごいというか、まあ10年以上現役のソフトってのも珍しいのですが・・・。
当時は初心者でも扱えるフリーソフトのMIDIシーケンサは、このMuseと、てきとうシーケンサ(TSQ)くらいだったでしょうか。
そんな化石みたいなソフトですが、アマチュアが使うには十分な機能を持っています。手の込んだデータを作るには少しばかりコツが必要ですけどね。

あと、Museで出力したMIDIデータは、テンポがBPM125固定になります。つまり、まともな手段では
元のデータに戻すこと、逆アセンブルできないということです。
言ってみれば、電子透かしみたいなもので、Museで作られたデータということがすぐにわかるし、不正な利用を防ぐことにも繋がります。
(Web上にMIDIデータを公開すると、必ずと言っていいほど、自分のWebページなどで自分が作ったもののように公開する人がいますね。)
そのへんの仕様もけっこう気に入っています。テンポをfixしたい時はMIDIのバイナリをいじればいいですしね。

数年前までは、MIDIの公開はアツい分野で、それ専用の検索エンジン(dtm.acとか)あったりしたものですが、
最近はすっかり下火になってしまいました。音楽の楽しみ方として大いにアリなんじゃないかと私は思うのですが・・・。


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